就職してから住み始めた滋賀の中でも、特に好きな町が湖北・長浜だ。駅から見える壮大な琵琶湖、ガラス細工と黒壁の美しい町並み、そして何より美味しい食べ物がたくさんある長浜の町を、訪れる度に好きになっていった。
今回は、夫婦で、友達と、子供と一緒に何度も通っている長浜で、「日帰りでいける美味しいものを食べつくす旅」を紹介したい。
目次をサクッと読む!
長浜食べ歩きスポット
まるい食パン専門店 つるやパン
今回は子供と長浜へ行ったから、特に男の子が大喜びするヤンマーミュージアムに行ってきた。帰り道に見つけたつるやパンに寄ってみる。
かわいいお店の外観に惹かれて入ると、「焼きたてのまるい食パンは11時から販売します」との看板が。時計を見ると11時。あぁ、これはもう行くしかない。
店内はパンの香りで満たされている。パンの香りって、幸せな気持ちになるよな…
珍しいまるい食パンに包まれた焼サバとハム焼きチーズ。
食パンのフワフワともモチモチとも言えない食感に家族みんなが驚いて、「何でこんなに美味しいんだろう。丸いからかな…」と話が弾んでいく。
あまりにも美味しすぎて、イートインだけのつもりがついついお土産まで買ってしまった。
つるやパンまるい食パン専門店|長浜駅近くのかわいいパン屋さん長濱浪漫ビール
つるやパンから歩いてすぐの場所には長浜のクラフトビールレストラン長浜浪漫ビールがあった。店内を見学させてもらうと味のある真鍮みたいの金色の装置が並んでいる。
少し大人な雰囲気のお店。子供が叫び始めたら困ってしまうし、ビールレストランでは飲まずに駅前のアルプラザにあるビアデッキでビールいただくことにした。
アルプラザには滋賀県の名産品が勢揃いしていて、もちろん長浜ビールも置いてある。それでいてフードコートのような場所で飲めるから、子連れでもそんなに気にならない。
今回は限定生産のIPA SPECIALを買ってみた。ビールの違いは「キリッとしてるかな…」とか「コクがあるかな…」くらいしか気づけない自分だけれど、さすがにクラフトビールは全くの別物。
オレンジの苦味を感じるビールは大人のフルーツを飲んでいるようで、味からして今まで飲んできたビールとは全く違う。クラフトビールビールって楽しいな。
>>>長濱浪漫ビール
いよいよ黒壁の町並みを歩いていく。黒壁スクエアの一角で日本酒を試飲したり、インスタ映えしそうな景色を眺めたり。ゆっくり歩くくらいのペースで見ないと見逃してしまうくらいに、面白いものであふれている街だ。
>>>黒壁スクエア
黒壁スクエア|古い街並みにギャラリー・カフェ・体験工房が集まる麵屋 號tetu(こてつ)
ランチは少しお腹にたまるものを食べたくて、麵屋 號tetu(こてつ)へ。
食べログ百名店に選ばれている、長浜エリアでNo.1の口コミを誇るラーメンの名店。
麵屋 號tetu(こてつ)は長浜駅から徒歩5分の場所にある鶏白湯ラーメンが美味しいお店。
店内は子連れの家族から年配のご夫婦まで、様々な客層に愛されているみたい。
濃厚なのに後味はアッサリしていて、麺の食感も歯切れがよく、噛んでいて気持ちがいい。
長浜は黒壁の景色が有名だけど、自分は黒壁以外の長浜も好きだ。少し古びたアーケード街は、古いからこそ温かみを感じる。
柳が映る小川も、香りが最高な石窯パンのお店も、大通寺へと続く参道も、どれもこれも歩いていて楽しくなる。
もち安
大通寺を過ぎた後に寄ったもち安ではみたらし団子を買って店内で食べた。小ぶりなお餅がおいしくて、特に子供のガッツキ様がすごい。
子供と一緒に食べていると、団子を焼いていたおばあちゃんがアンパンマンのお菓子をくれた。それからはおもむろにメッセージが書かれたノートの束を取り出して来て、「先週は山形からお客さんが来てな…」と語り始める。
「おぉ、これ語りが止まらなそうなやつだ」と思いながら、餅をハムハムしていた。こういうやり取りも何だか旅っぽい。
>>>もち安
ボンボンショコラ
もち安のすぐ隣にあったチョコレート専門店のボンボンショコラにも寄ってみる。かわいいお店に並ぶチョコとマカロンは宝石のように美しくて、どれを食べようか迷ってしまう。
チョコもマカロンも絶妙な甘さで、程よい苦味も感じる大人の味。このチョコ最高だな…
イートインしていたら紅茶も貰ってしまった。「2つしか食べてないのに紅茶を貰うのは申し訳ないな…」と思いつつ、この紅茶がこれまたかなりおいしい。
キリッとした香りがチョコに合って、また来たくなった。
>>>ボンボン・ショコラ
【特別編】叶匠寿庵・長浜黒壁店
今回の旅では行かなかったけれど、ボンボンショコラの近くには叶匠寿庵がある。叶匠寿庵は滋賀県で1番か2番に有名なお菓子屋さんで、夏の時期には限定のカキ氷を食べるのを毎年楽しみにしてる。
オールシーズン食べられるあもは絶対に食べて欲しいお菓子の1つ。あんこが嫌いだった奥さんが、あんこを食べられるようになったキッカケにもなったお菓子だ。
蔵を改装した店内もオシャレで趣のある喫茶店のように落ち着くことができた。おやつの時間を外していったからか店内の人はまばらで、子供と一緒でもそんなに気にならなかった。と言っても、夢中で静かにかき氷を食べていたんだけれど。
叶匠寿庵の近くには、竪型万華鏡という日本一大きな万華鏡があった。
ただ万華鏡以上に面白かったのがその周りにいた人たちで、でっかいストーブを囲んでおじさんたちが飲み会をしていると思ったら、1番泥酔していたおじさんが実は店員さんだったというから驚きだ。
菓匠禄兵衛 黒壁店
ガラス雑貨のAMISUの庭で子供と遊んだあと、菓匠禄兵衛で草餅を買った。糸を引くかのようにもちぃぃっとやわらかく、あんの甘さもちょうどいい。
甘いものと一緒に飲むお茶はなんでこんなにおいしいんだろう。
>>>菓匠 禄兵衛
茶しん 駅前本店
4時過ぎまで駅前にできたえきまちテラスでブラブラしたあと、茶しんへ向かう。ここはあのホワイト餃子が滋賀で食べられる貴重なお店で、何気に今日1番楽しみにしていたお店だ。
握りこぶしのように大きな餃子は肉まんのように皮が厚い。揚げられた厚い皮にかぶりついていると「餃子っておかずじゃなくて、ご飯だよな…」って感動がこぼれる。
金沢で食べたときのほうが美味しかったような気もするけれど、やっぱりホワイト餃子は病みつきになる味だ。
レジの方では「餃子40個の次、100個ね」なんて信じられない注文が飛び交っていて、厨房では次から次へと餃子が揚げられていく。白米が左手にない世界というのも、なかなか面白いものなのかなと思った。
>>>茶しん 駅前本店
長浜は昔ながらのお店も多いけど、それと同じくらいに新しいお店も多い。老舗の味と新感覚の味を両方楽しむことができる長浜は、歩いていて本当に楽しい町だ。
長浜駅から帰る田んぼ道を眺めながら、次回来るときのことを考えてみる。長浜城の桜もいいな…伊吹山の山菜取も良さそうだ…次来るのは暖かくなった春がいいかな。そのときまた美味しいお店を見つけたら、ぜひまたこうして紹介させて貰いたい。
コメントを残す