世界遺産の比叡山地域にある坂本ケーブル。実は日本最長のケーブルカーだってご存知でした?よく京都側の叡山ケーブルカーと間違えられます。そんな坂本ケーブルを、今回は17枚の写真で紹介したいと思います。時刻表情報や料金にお話するよ。
目次をサクッと読む!
「駅」ではなく「驛」
京阪石山駅から歩いて10分ほどでケーブル坂本駅へと到着します。この「驛」って漢字がいいですよね!僕はここで往復切符を買ってケーブルカーを待ちました。券売機横にいるおじさまもとっても紳士で優しかった。
そして、しばし談笑しているとケーブルカーがご到着!
この色いい!
やっぱり京阪の車両はセンスがありますね。そして電車に乗り込む。何やら調整しているご様子です。
そしてアナウンスが流れ、遂に出発!
多分ですけど、この人さっきの紳士な券売機おじさんでした。マルチな社員さんですね。多分ですけど。
そんなことを考えているうちにもぐんぐんと進んで行きます。
ケーブルのガイドをする滑車もくるくる。
景色もステキ。秋でススキのきれいな季節でした。
停車をしない途中駅
撮り損ねてしまったのですが、ここらへんに停車しない途中下車駅がありました。その近くにあったのは無数のお地蔵様。どうやらかつて延暦寺が信長によって焼き討ちされた霊を鎮めるためのものらしい。「らしい」というのは、掘り起こした時にこの無数のお地蔵様が現れたそうな。ホラー。
実際はまったく怖くないのでみなさんも自分の目で見てみてください!こうして少し写真を見せない辺り、みなさんの旅心をくすぐる僕の技術ですね!
そうして遂に中間地点へ。
「はろーはろー」
いいですね。こういうすれ違う瞬間って心が鳴りますよね。私は知らなかったのですが、ケーブルカーっていうのはこうして大体が山頂側と麓側の2つの車両でなりたっているそうです。
というのも、お互いがお互いを一本のケーブルで支え合うことで電力を節約しているそうな。井戸の滑車を想像するとわかりやすいですね。支え合いって素晴らしい。
雪国
そうこうするうちにトンネルへ!
「トンネルを抜けるとそこは雪国であった – 川端康成」
とか言いたくなっちゃいますよね。トンネルっていい。トンネルに入ると一気に暗くなって、ちょっと不安になる。でも、向こう側には何が待っているんだろう?って気持ちがとってもワクワクする。川端さんとはいい酒飲めそうでした。
そうして山頂駅へ到着!!!
「日本最長のケーブルカーを降りると、日本最大の琵琶湖であった – KyoChika」
語呂悪いわ。やっぱり川端さんすごいわー
登った先にある世界遺産・比叡山延暦寺について書いた記事はこちら。
行きと帰りの、心境の違い
停まらない途中駅・中間地点での出会い・トンネル、とっても魅力的な体験でした!私は登山はまったくしなかったので、帰りも同じ車両に乗りました。そうすると、行きとはまったく異なる心持ちになるんですよね。
何でもそうだと思うんですけど、一回目の体験って素晴らしい。
「なにあれ!(カメラぱしゃぱしゃ)」
ってそれはもう大騒ぎ。
でも、二回目もいいと思うんです。驚いていたり、カメラを抱えていた一回目とは異なり、一度見た景色をもう一度ゆっくりと眺められるのが二回目じゃないですか。だから、一回目には見えなかったものがたくさん見えるんです。
感動は一回目、知るのは二回目。そうしたことに気づけた坂本ケーブルでした。
基本的な情報
■ アクセス:最寄駅の京阪坂本駅より徒歩10分!
■ 料金:往復がおすすめ!
大人 往復:1620円 片道:860円
子ども 往復:810円 片道:430円
■ 時刻表:始発終電に気をつけて!
毎時00分と30分の発着(混雑時は15分と45分も増発)
始発8:00 終電17:00